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代理出産、諏訪マタニティークリニックで、実母が娘の代理母となることを申し出て、代理出産の実施を公表したことが話題だ。

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代理出産、諏訪マタニティークリニックで、実母が娘の代理母となることを申し出て、代理出産の実施を公表したことが話題だ。

代理出産、諏訪マタニティークリニックで、実母が娘の代理母となることを申し出て、代理出産の実施を公表したことが話題だ。娘は1歳の時、子宮に大きな腫瘍が見つかり手術で子宮を切除したため、妊娠できなかったことで母が代理出産した。

代理出産でお馴染みの長野県・諏訪マタニティークリニックで、代理出産によりわが子を得た女性(27)と、代理母となった女性の実母(53)が25日、東京都内で記者会見。

代理母は素顔で登場したと時事通信が報じている。

当事者が「顔出し」まで行うのは異例のことだ。

スケプティクスに見ていこう。

代理出産は、代理母を用いて子供を授かる方法だ。

代理母は、胎児を自らの子宮で妊娠し、出産するために雇われる。

この方法は、不妊症や同性婚カップル、単独の親、身体的な問題を抱えるカップルなどにとって、子供を授かる方法として注目されている。

代理出産には、2つの種類がある。

1つは「伝統的な代理出産」で、代理母が自らの卵子を使用して妊娠し、子供を出産する方法。

もう1つは「委任代理出産」で、受精卵を用いて代理母が妊娠し、出産する方法。

伝統的な代理出産は、代理母と子供との法的関係に問題が生じることがあるため、多くの国で合法化されていない。

一方、委任代理出産は、受精卵を使用するため、代理母と子供との法的関係に問題が生じることはない。

代理出産は、合法的に行われる国もあれば、不法行為として扱われる国もある。

また、代理出産には、多くの法的問題が伴う。

たとえば、代理母との契約や子供の親権問題などが挙げられる。

そのため、代理出産を検討する場合は、法的なアドバイスを受けることが必要だ。

代理出産は、子供を授かる方法として注目されているが、その道は険しいものであり、多くの法的問題を伴う。

そのため、代理出産を検討する場合は、法的なアドバイスを受けることが重要といえる。

ということを踏まえた上で、以下をお読みいただきたい。

53歳の実母が代理出産

代理出産は今回が初めてではないが、母子が揃って記者会見としてのは非常に珍しいケースである。

冒頭の時事通信から引用しよう。

多くの人の支えに感謝」=代理出産の母娘、素顔で会見?長野のクリニックで実施
長野県下諏訪町の諏訪マタニティークリニック(根津八紘院長)で、代理出産によりわが子を得た女性(27)と、代理母となった女性の実母(53)が25日、東京都内で記者会見し、「多くの人の支えでここまで来られた」「心から感謝している」と喜びを語った。
国内の代理出産の当事者が顔を出して事実を公表するのは初めて。女性は「同じように悩んでいる人は多い。悩みが少しでも軽くなれば」と思いを述べた。

女性は1歳のときに病気のため子宮を摘出。

2006年の結婚を機に、実母から「自分が代理母になる」と持ち掛けられ、最初は「そこまでしていいのか」と悩んだという。

実母は既に閉経していたが、ホルモン剤などで妊娠出産できる状態に戻し、娘夫婦の受精卵を子宮に移植。

昨年9月、2回目の試みで着床し、切迫流産の危機を2度乗り越え今年5月に健康な男児を出産した。

「娘を母にしてあげるという長い間の夢がかなってほっとしている」と実母。

女性は「抱っこしてピタッと泣きやんでくれたりするとき、『ああ母親なんだな』と実感する」と喜びをかみしめた。(2009/11/25-17:30)

社会と個の矛盾というか、社会的に倫理的な問題が取り沙汰されるのは当然だと思う。

ただ、当事者の立場に立ったとき、子供が欲しい娘に母親が応えるという光景に、文句をつける気にはなれない。

実母は閉経しているというが、それは高齢者の高血圧と同じで「もう妊娠してはいけない」という体力的な限界を示すサインにも思われるので、いずれにしても後々のケアをして欲しい。

向井亜紀の発言には疑問あり

この件で積極的に発言してきたのは向井亜紀さん。

子宮がんで子どもが産めなくなった彼女が、その立場に立つことは否定できないが、彼女の数々の発言にひとつだけ注文がある。

自分の行為を正当化するために、「自分の腹を痛めて」生むことの意義を否定したり誹謗したりすることはやめてほしい。

どっちが上とか下とか

そういう発言こそが倫理的に問題なのだと思う。

もちろん、産まれてくる子どもの値打ちとは何の関係もない話だ。

美味しい料理を自分で作るか、デリバリーで調達するか。

「料理を自分で作る」ことができない事情があれば別だが、できるのなら、たとえ条件的には厳しくてもそれを経験したい、またはすべしというのは、人の気持ちや摂理として当然のことだろう。

世の中には、子どもが欲しくてもできない人がいる。

その人たちのすべてが、向井亜紀さんのような選択をしないのは、「子育ては自分の腹を痛めるところから始まる」という価値観をもっているからであり、その点についてまで彼女がケチをつける権利はない。

自分は、それができないから別の方法で子をなした。

それでいいのではないか。

そこで、「腹を痛めた奴らに負けたくない」という意識にエネルギーを費やすより、生まれた子どもに対して愛情をそそぐ方に全力を傾注すればいいのではないか。

養子縁組で親となった人たちは、ほとんどの人がそうではないのか。

子どもを育てたいから養子縁組するのであり、腹を痛めて産む人を論破するため……ではないだろう。

彼女のつんのめった発言が気になったので、一言した次第だ。

(高齢)出産はなぜデリケートな話題なのか

ま、それだけ妊娠出産の問題というのは、デリケートなことなのだろう。

Web掲示板で、炎上必発のテーマに「高齢出産」がある。

最近では、小松みゆきさんが49歳8か月で、女児を出産したことが話題になった。

さすがに、「歳をとった親から生まれた子どもが可愛そう」というのはヘイトスピーチ以外の何物でもないだろう。

小松みゆき出産に「子どもが可愛そう」というのはヘイトスピーチ。子どもを生み育てるのは大変なことだがだからこそ祝える話
小松みゆきが49歳で出産したことが話題になっています。新しい生命の誕生を祝う一方で、茶化したり嫉妬したりするコメントもネット上にはあります。でも、さすがに「歳をとった親から生まれた子どもが可愛そう」というのはヘイトスピーチ以外の何物でもあり

誰が高齢出産しようが、あんたの生活に何の関係があるのか、という話なのにな。

やれ、奇形児が生まれるだの、授業参観で年老いた親がでてきたら子が可愛そうだのと、日本人の陰険な本性がここぞとばかりに発揮される。

そんなに悔しいのかね。

私の妻は、43歳直前で次男を産んだ。

不妊治療はしていない。

どうしたら産めるのか、ママ友たちは興味を持ったという。

私は、その思いは素直な欲求だから、全く腹は立たなかった。

彼女たちも、子宝に恵まれるといいと思った。

もちろん、授かりものだから、「どうしたら産めるのか」の答えは出せないけどね(笑)

でも、上記のようなヘイトなヤキモチに対しては、腹を立てる。

少なくとも、「高齢出産」は私や妻が人格者だからというわけでもないし、私は神様を前提とした世界観ではないから、神が私を父に選んでくれたとも思っていない。

妊娠可能な肉体と偶然の受精の産物にすぎない。

世の中は、すべてが偶然と必然。

ただそれだけのこと。

だから、やっかんでいただくのは迷惑だ。

たしかに母体が高齢になるほど、胎児のダウン症や染色体異常、また妊婦としてや生んだ後の子育ても含めての体力など、心配がましてくることは確かだ。

ただし、勘違いしてはならないのは、若ければ無問題かと言うと、実はそんなことはない。

確率が増えるだけで、25歳の出産も、35歳の出産も、40歳の出産も、障碍のある子を生むかもしれないし、母体が危険にさらされるかもしれない点では同じなのだ。

また、生まれてから中途障害になるかもしれない。

妊娠出産子育てのリスクを踏まえて、それでも生もうと判断するかどうかはその人の価値観であり、第三者がとやかく意見するものではない。

嫉妬で他人を中傷するのは、やめたほうが良い。

嫉妬したら、子どもを授かれるのか。

そんなことをしても、何も生み出さず、自分の心が荒むだけだ。

小松みゆきさんだって、7年、1000万かけて頑張ったから授かった。

彼女だって決して、有り余るお金と時間があって、軽い気持ちで不妊治療していたわけではないだろう。

人生、やるか、やらないか、だ。

目標に対して、なにを犠牲にしてもという必死な気持ちが、ヤキモチを焼いている連中にあるのか、ということをいいたい。

医学的に絶対不可能ならもちろん別だが、「妊娠しにくい」だけで不可能というわけではない段階のあなたは、それだけがんばったのか。

嫉妬よりも、「あやかろう」と頑張るほうが建設的ではないのか。

「医学的に絶対不可能な」人は、もう1度なぜ自分がそれを求めるかを、自分の胸に問うことだ。

子どもを育てたい、というだけなら養子縁組も里親もある。

公的な斡旋を受けるには、子育て経験と年齢制限はあるかもしれないが、世の中には養親を求めている人たちはたくさんいるから、本気になってその伝手を探そうと思えば不可能ではないだろう。

「自分の腹を痛めて」以外の子が認められないのなら、その時は諦める心を持たねばならない。

人生、今までたくさん諦めてきたじゃないか。

まあ、私は、腹を痛める側ではないからかもしれないが、そうなったら養子縁組を考えるだろうな。

血縁は絶対ではないだろう。

ナニナニ家といったって、どこかで養子縁組して辻褄を合わせている一族だってある。

政治家で、〇〇の子孫、末裔を自慢している「家柄の良い人」だって、戸籍でつながっているだけで、血縁関係はないことだってめずらしくない。

本当に子供が好きだから育てたいのか、「自分の腹から」が大事なのか。

そこはじっくり考えてみたらいいのではないだろうか。

以上、代理出産、諏訪マタニティークリニックで、実母が娘の代理母となることを申し出て、代理出産の実施を公表したことが話題だ。でした。

産めない母と産みの母―代理母出産という選択

産めない母と産みの母―代理母出産という選択

  • 作者: 小泉 カツミ
  • 出版社/メーカー: 竹内書店新社
  • 発売日: 2001/11
  • メディア: 単行本

この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

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