芸能人のご意見番ですか。なんかあると必ず出てくるのが、フィフィ、カンニング竹山、小籔千豊、和田アキ子、松本人志、あと誰でしょう。美川憲一はマツコが出てから出番がなくなりましたね。でもどうして芸能人が、オピニオンリーダーなんでしょうね。
どうして芸能人の「ご意見」をありがたがる?
視聴者の一部が芸能人の「ご意見」をありがたるのはホント情弱だなとおもいます。
飲み屋のホステスなどが、客に話を合わせるために政治やスポーツに広く浅く知ってるのを「賢い」と思うのと同じですよ。
だって、普通、その分野のことを話すなら、学者とかジャーナリストとか、その分野に精通して自分が一次情報を発信する側の人でしょう。
でも芸能人が、話題について話すのは、既報の報道と根拠のない主観にすぎないですよね。
つまり、専門家ではない一般人とその点で何ら変わりない。
しかも、芸能界は、金銭感覚や雇用関係などが、もう普通のサラリーマンとは違いますから、むしろ一般人よりも的を外した話になってしまう可能性だったあるわけです(全部がそうというわけではありませんが)
そんなことより、もっと自分の「本職」をなんとかしろよ、と思いますね。
たとえば私はカンニング竹山の場合、「本職」について「キレ芸」といわれることも「そうか?」とおもいます。
あればつっけんどんに乱暴な言い方をしているだけで芸ではありません。
キレ芸というは、特捜最前線の大滝秀治のような演技を言うのだとおもいます。
最初はセリフが棒読みになる。
棒読みでない言い方はできるのに棒読みにする。
そしてだんだん早口となり、句読点を飛ばして続けていうようになり、そして声か裏返る。
「おー、沸点間近だな」
と見るものに思わせてから爆発する。
キンチョーのCM で、岸部一徳に「つまらん」と怒鳴っているのがありましたが、あれはそうなる前のプロセスが大事なんですけどね。
カンニング竹山にはそういうのがまったくなくて、普通に話していていきなり怒鳴るから、その変化が笑うところらしいのですが、私は、そういう「タメのない笑い」は刹那的で、それこそ「つまらん」とおもいます。
悪役になりきったから頼られる泉ピン子
以前、和田アキ子の舌にキレがなくなってきたことから、泉ピン子が“新ご意見番”として、テレビの若手スタッフから絶大な支持を受けているという記事がありました。
記事はWebサイトにも出ています。
和田アキ子食い “新・ご意見番”泉ピン子にTV界が熱視線
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/155610
記事によると、泉ピン子は「若手スタッフから絶大な支持を受けている」というのです。
泉ピン子は後輩の共演者をイビる、などと書かれ、どちらかというと扱いにくい人というイメージがありました。
と同時に、泉ピン子自身も、そうした自分の立場は認識しているようです。
「ピン子が受ける理由は潔さにある。普段から自分のことを『どうせ私はうるさいババア』とか『嫌われ者だから』と公言し、視聴者受けを狙わない。だから、誰はばかることなく思ったことを口にするんです。嫌われ者の境地と言ってもいいかもしれない」(制作プロデューサー)
従前の泉ピン子関連の記事は、泉ピン子が「嫌われ者」を計算し、最恐の泉ピン子というフィクションをずっと演じ続け、マスコミもそのキャラクターを守ってきた、と見ることもできるのではないでしょうか。
ここまでくれば、大したものですね。
それら比べたら、今の「ご意見番」たちは、ただ「芸能人の分際で」エラソーになんか言っているだけ。
まだまだですよ。
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