ネット保守は身内に甘く敵には厳しい。米大統領選の陰謀論やリコールの署名偽造など、自己批判も自浄作用もないという批判が話題です。人間は自分が所属する「帰属感」を得られるグループの人物や出来事には甘い評価をして、他者には厳しくあたるといいます。
「自分がやればロマンス、他人がやれば不倫」
もとの記事は、日刊SPA!
『ネット保守が醸し出す「身内に甘い」というダサさ。敵には厳しいけれど』というタイトルです。
「ネット保守にツケが回ってきた」という見出しで、「因果応報といいますか、散々左派を馬鹿にしてきたツケが回ってきたのかもしれません」と述べています。
米大統領選の陰謀論蔓延は常識的に考えればおかしいとわかることであり、リコールの署名偽造は民主主義国の国民として絶対にやってはいけない不正です。
保守派といえば道徳にうるさい人たちが多いのですが、かといって道徳に熱い想いを持つ人が道徳的にハイレベルかは別問題とし、韓国の「自分がやればロマンス、他人がやれば不倫」という言葉を引きます。
要するに、自分の側には甘く、批判ができない。
自分が所属する「帰属感」を得られるグループの人物や出来事には甘い評価をして、ほかのグループには厳しくあたってしまう「内集団バイアス」があると指摘しています。
しかし、自己批判をしようとしても、ネット、特にSNSというツールは「好みの見たい情報だけ見える世界が形成されてしまいがち」で、同じような傾向の人たちが集まって極端な方向に行きがち。
だから、「たまにはネットの世界から離れる日をつくると、思考も整理できていいのだろう」と提案しています。
ネット保守が醸し出す「身内に甘い」というダサさ。敵には厳しいけれど https://t.co/3jvIVNKImy @weekly_SPAより
— 畠中由宇・相互フォロー100% (@hata_follow) June 5, 2021
これはまあ、ネット保守に限ったことではありませんね。
逆にも同じことが言えます。
政治的な話題でなくても、同じようなことがあります。
ジャパンスケプティクスで疑似科学批判を批判する会員
私は以前、ジャパンスケプティクス(「超自然現象」を批判的・科学的に究明する会)というグループの運営委員や副会長をつとめていたことがあります。
同会は、名前通り、オカルト現象や疑似科学を批判する会です。
私が副会長をつとめていた頃の会長は、安斎育郎さん。
安斎育郎ジャパンスケプティクス会長時代、総会やシンポジウムなどが終わると懇親会になるのですが、安斎育郎氏が、「宝くじのからくり」について話をしたことがあります。
といっても、20年ぐらい前の話ですが、今ではたぶん、常識となっている話です。
サマージャンボ宝くじ、毎年20万円ずつ宝くじを100年間買っても、10人にひとりしかあたらない。
しかも、宝くじの売り上げは、全てが賞金に還元されるわけではない。
手数料や宣伝費、地方自治体への配分などがある。
払い戻し率は46%程度(みずほ宝くじトピックス)とされる。この数字自体は競馬や競輪よりも低い。
ひとかけらの人に大きな当たりがでて射幸心を煽るが、全体としての数字や確率を見れば、全体として買った者は金を吸い取られる仕組み。
宝くじの話、数字をもとにしたあったりまえの話です。
ところが、これにくってかかった会員がいました。
私は直接言葉をかわしたことはありませんが、安斎育郎さんと大学の奇術同好会で一緒だったと一つ話のようにしていた、総務省勤務と称する会員です。
東大→国家公務員だから、世間の権威や学歴厨からすると、「良識ある会員」なのでしょう。
宝くじは、総務省管轄のギャンブルです。
だから、総務省ではたらき、たつきのみちを得ているその会員は、宝くじのネガティブな見方を否定したいという職業意識がはたらいたのでしょう。
けだし、「良識ある会員」ではりませんか。
大学のサークルつながりの友だろうが、それだけは許せん、と判断したのでしょうか。
しかし、その会員のおかげでその場は白けてしまい、以後、瑣末な揉め事を好まない安斎育郎さんは、このての話を一切しなくなってしまいました。
それは、その後の会の活動としても残念なことであったと思いました。
ギャンブルの払い戻しの確率というのは、「生活の中の理性」にとって必要なテーマです。
宝くじや競馬に熱中する人の価値観を否定するつもりはないし、それが何であるかは興味があるし尊重もします。
「科学」だけで、個人の価値観を押さえつけるべきではないでしょう。。
しかし、客観的な認識と個人の価値観はきちんと区別すべきです。
人間、そんなことに満ちているんですね。
左も右も何らかの事に目をつぶる
Web掲示板のスレッドです。
【保守】KAZUYA氏「ネット保守が醸し出す「身内に甘い」というダサさ。」 自分らの犯罪やデマ拡散を棚に上げてマスコミや左派を批判★4 [ramune★]
https://t.co/UaVz81YUAc pic.twitter.com/oSnR7lDbV3— 畠中由宇・相互フォロー100% (@hata_follow) June 5, 2021
主なコメントを引用します。
2ニューノーマルの名無しさん2021/06/05(土) 17:56:42.49ID:h8wK41PH0
>>1
#ウヨサヨ逆だと反応も逆になる話18ニューノーマルの名無しさん2021/06/05(土) 18:00:57.36ID:ysVYYSpT0
マスコミや左派が批判されるようなことしてること自体は否定しないんですか?32!ninja2021/06/05(土) 18:04:31.35ID:9Juu2bBk0
去年はネット右翼という存在がいかにゴミかよく分かる年だったな41ニューノーマルの名無しさん2021/06/05(土) 18:06:13.36ID:Tj+kfBvV0>>45>>50
要するに一部の右がパヨクレベルの馬鹿ってことだぞw
去年トランプ支持してたばか達のことなw
売電になったら世界崩壊とか散々言ってたのに逃亡してるからいわれてるんだぞ44ニューノーマルの名無しさん2021/06/05(土) 18:07:12.49ID:BNEFlLeK0
オオイ~(笑)
身内に甘いのは左右を問わないだろ71ニューノーマルの名無しさん2021/06/05(土) 18:14:23.86ID:5dARlqbj0
左も右も何らかの事に目をつぶらないとその立場になれない
というわけで、「71」は興味深いコメントですね。
目をつぶらないとなれないなんて不便ですね。
私はならなくていいや(笑)
ポジショントーク
こういうご都合主義は、まさにポジショントークですね。
ポジショントークとは、相手の立場や意見を理解し、相手に対して共感や理解を示しながら、自分自身の意見や考えを伝える話し方のことを指します。
ポジショントークを行う際には、相手の話に耳を傾け、相手の考えや気持ちを理解しようとする姿勢が重要です。その上で、相手に対して「あなたの気持ちを理解できます」といった共感の言葉をかけたり、「私も同じように感じたことがあります」といった自分自身の経験を共有することで、相手に自分の立場に対して共感してもらうことができます。
その後、自分自身の考えや意見を伝える際には、「私はこう思いますが、あなたの意見はどうですか?」といった、相手の意見も尊重する姿勢を示すことが重要です。また、自分の考えや意見を伝える際には、具体的な事実や根拠を示すことで、相手に説得力を持って伝えることができます。
ポジショントークを行うことで、相手との対話が深まり、相手に自分の考えや意見を理解してもらいやすくなるため、コミュニケーションの改善につながります。また、相手に対して共感や理解を示すことで、相手との信頼関係を構築することができます。
以上、ネット保守は身内に甘く敵には厳しい。米大統領選の陰謀論やリコールの署名偽造など、自己批判も自浄作用もないという批判が話題、でした。
ネット興亡記 敗れざる者たち (日本経済新聞出版) – 杉本貴司
【中古】 ネット右翼の逆襲 「嫌韓」思想と新保守論 / 古谷経衡 / 総和社 [単行本]【メール便送料無料】【あす楽対応】 – もったいない本舗 楽天市場店
コメント