河村たかし市長が、過日の名古屋市長選で4選目を果たしました。対する候補は与野党相乗りに一部野党の支援もあったのにその結果です。それは、たんなる政党の組み合わせや数合わせではなく、何をしたいのかが明確な候補に対して有権者は信認を与えるということです。
河村たかし名古屋市長は、こりませんね。
“かじりパフォーマンス”がまた議論を呼んでいます。
河村たかし市長と言えば`21年8月、東京五輪で優勝したソフトボール日本代表・後藤希友投手(22)が表敬訪問に訪れた際に、許可をとらず差し出された金メダルに噛みついたことが大問題に。
河村たかし市長“干し柿かじり”が「侮辱された」と批判され「さすがに気の毒」の声 – 記事詳細|Infoseekニュース https://t.co/yPk5p7vwj2
— 赤べコム (@akabecom) March 13, 2023
そんなことを踏まえて、以下をお読みください。
河村たかし氏が信任された選挙
もとの記事は『日刊SPA!』。
『「共産党の支持がなければ……」名古屋市長選で漏れる恨み節』というタイトルです。
先日の名古屋市長選、出馬するも地獄、せぬも地獄の河村たかし氏が当選しましたが、その原因について記事にしています。
しかし、まずタイトルが悪意を感じます。
たしかに、記事中に「共産党の支持がなければ……」という「ある自民党議員」の「愚痴」は出ていますが、その後に「物言う市長、河村たかしの人気」という見出しのもとに、「それほどまでに河村氏の人気はすごかった」と書かれているのです。
そもそも、日本共産党や社会民主党は、党中央としては推薦も支持もしておらず、地元の党組織が「支援」ということです。
「支援」というのは、要するに河村4選を阻止するために自前の候補は出しません。
横井利明候補を邪魔しません、という程度のものです。
ですから、記事に書かれたように、それで自民や公明票が逃げるはずがなく、それで逃げ出す有権者がいるとしたら、それはさも相乗り推薦しているかのように報じたマスコミ自身が悪いのです。
まあいずれにしても、今回は河村たかし氏の個人人気があったという話です。
【日刊SPA!】「共産党の支持がなければ……」名古屋市長選で漏れる恨み節 https://t.co/1CRyev0Nx1 @weekly_SPA より
— 畠中由宇・相互フォロー100% (@hata_follow) May 5, 2021
「昨年の春に発出された緊急事態宣言の際、名古屋市は登園自粛を呼びかけつつも、河村氏は『働くおかあちゃんに休めというのはあまりに残酷』と言って、保育園の通園を申告制にして開園させたのです。こうしたわかりやすい施策に対して市民からの評価は高く、“物言う市長”というイメージが定着したんでしょう。横井氏は大船団とも言える応援団をバックに出馬しましたが、これまでの河村氏の実績と人気を読み間違えたとも言えるんじゃないでしょうか。それほどまでに河村氏の人気はすごかったということ」
ここが、今回の選挙のすべでてはないでしょうか。
Facebookにおける主なコメントを引用します。
党費を自ら拠出する党員ならまだしも、一般国民の中の「支持層」が何でも「党」の言いなりに投票行動をする、大概すると考えていること自体が政党、政治家の「驕り」政策を二の次にしておいてとりあえず「数」で結託するからだよ。
結果 どちらの支持者からも信用されなくなったんじゃないの?選挙、党員数だけの議員じゃなく、シッカリ政治をしてくれる人を選んだ名古屋市民は偉い!
ものを言う人、の印象があるのですね?
大阪といい、右手からの改革派、がウケる傾向が続きますね。河村と大村の戦い、名古屋市民もバカではない。
昭和天皇の写真を焼く、慰安婦像を展示する等を企画した大村さんがバックに付いたら勝てるはずがない。
共産党のせいにするな、負け惜しみ
といったところです。
みなさんは、いかがお考えですか。
「野党共闘」していったい何をしたいのか
私が思ったのは、これは現在の野党共闘への教訓でもある、ということ。
数合わせではなく、有権者を支持させる何かがなければならないのです。
日本共産党は、1980年代に議会で仲間外れにされた過去があるので、ことさら「野党共闘」を強調して喜んでいますが、そもそも党員や支持者は、共闘自体が望むものでしょうか。
だったら、最初から立憲民主党を応援すればいいのです。
大事なのは、立憲民主党と組んで何をしたいのか、ということです。
かりに、そこで現政権を転覆させても、「代えてよかった」と思ってもらう何かがなければ、10年前と同じことになってしまいます。
つまり、「何だ、政権交代させたけど、やっぱり同じだ。何も変わらないじゃないか」ということで有権者の失望は大きくなり、次に政権を取り戻す自由民主党が、今まで以上の悪政を繰り返すという安倍政権の再来になってしまうのです。
私は、ここは思い切って、明確に財政出動の旗を立てていただきたいと思います。
立憲民主党の中には、「日本はギリシャのようになる」という財務省の洗脳にあっさりひっかかった人(菅直人)、そして消費税まで増税を決めてしまった人(野田佳彦)もいるため、立憲民主党の政権公約には、財政政策をMMTに基づき財政出動にシフトする、と約束ができません。
そこで、言うことは「無駄遣いをやめる」
公共工事や文教予算を「無駄」と仕分けして、経済が冷え込み、科学者が減り、水害事故が起こるというわけです。
さすれば、日本共産党が同じ旗を掲げるのは、立憲民主党ではないと私は思うのですが……。
以上、河村たかし市長が名古屋市長選で4選。与野党相乗りに一部野党支援の対立候補も敵わなかったことで改めて「野党共闘」を考える、でした。
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