free web hit counter

現代貨幣理論(MMT)について、毎日新聞が高井崇志衆院議員と財務省の角田隆主計局次長のやりとりを話題にしています

この記事は約8分で読めます。

現代貨幣理論(MMT)について、毎日新聞が高井崇志衆院議員と財務省の角田隆主計局次長のやりとりを話題にしています

現代貨幣理論(MMT)について、毎日新聞が高井崇志衆院議員と財務省の角田隆主計局次長のやりとりを話題にしています。タイトルは『財務省は全否定「現代貨幣理論=MMT」は劇薬なのか』。財務省のMMTへの対応は「拒否反応」と言えるほど強いとしています。

「中立」のふりして財務省に忖度した記事

高井崇志衆院議員と財務省の角田隆主計局次長のやりとりというのは、国民民主党「政調第1・第2合同部会」にて、財務省の角田隆主計局次長から来年度予算案についてのヒアリング終了後、電話で角田隆主計局次長と「MMT(現代貨幣理論)」について交わしたとされる議論です。

『選挙ドットコム』というサイトに、国民民主党・無所属クラブの高井崇志衆議院議員自らが載録しています。

『「MMT」に対する財務省のあきれた見解』というタイトルです。

ページが見つかりません | 選挙ドットコム
ページが見つかりません。イチニ株式会社(選挙ドットコム運営)

内容は、長くなりますが引用します。

【高井】財務省はMMTについてどのように考えているのか?日本の国債のデフォルト(債務不履行)はあり得ないと財務省も認めているはず。
【角田次長】財務省はMMTをまともな理論だとは思っていない。経済学者の間で論争がある政策を我々は採用できない。
「実験的にやってみて失敗した」では済まない。国債を発行し続ければいつか必ずハイパーインフレを引き起こし財政は破綻する。
積み木を積み重ねていけばいつか必ず倒れるのと同じだ。今は大丈夫でも将来大丈夫とはならない。

【高井】MMTは永遠に国債を発行するわけではない。積み木は何個までと決めて積めば倒れないのと同じで、「インフレ率2%まで」と決めて国債を発行すれば問題ない。

【角田次長】インフレは予見できないので2%で止まる保証はない。2%に近づいた時に急に国債発行と財政支出を止められるのか?政治家がそういう決断をできるのか?

【高井】できるかどうかは政治家の資質による。財務省がそこを心配するのはわからないではないが、MMTは理論として正しいことは認めるべきだ。
正直に「政治家は信用できないから採用しない」と言えばいい。MMTを実行するには財務省(財政)と日銀(通貨発行)を一体とする「統合政府」が必要と考えるがどうか?

【角田次長】「統合政府」は「政府紙幣」発行と同じ発想だが、政府紙幣はかつて失敗した反省がある。「通貨発行は中央銀行(日銀)が政府から独立して行うべき」というのは歴史の教訓だ。

【高井】世界各国では「統合政府」の議論が進んでおり、必ずしも歴史の教訓とは言えない。財務省は所掌上「財政健全化」が仕事だ。
しかし「官庁の中の官庁」と言われる財務省には日本国全体のことを考えてほしい。今最優先でやるべきことは6兆円落ち込んだ税収を増やすこと、すなわち「経済再生」だ。

【角田次長】我々も財政健全化だけを考えているわけではない。今は経済再生が優先と考え、巨額の国債を発行している。

【高井】財政出動(国債発行)はまだまだ足りないが、経済再生をやる気があることはわかった。コロナ禍が終息し、経済が再生するまでは、反緊縮財政でお願いしたい。


このやりとりを、なぞっているのが毎日新聞の記事です。

財務省は全否定「現代貨幣理論=MMT」は劇薬なのか | 経済記者「一線リポート」 | 赤間清広 | 毎日新聞「経済プレミア」
現代貨幣理論(MMT)を考える(1)  日本の財政赤字(長期債務残高)は政府だけで1000兆円、地方も含めると1200兆円を超える。先進国では最悪の水準だ。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う支援策の拡充と国内経済の低迷で、財政赤字の増大は避けられない情勢だ。

有料記事なので長文引用はしませんが、『財務省と日銀は全否定 「現代貨幣理論(MMT)」は日本を救う特効薬か、それとも劇薬か』というタイトルで、政府・財務省はMMTを採用しないという、既に明らかなことを改めて述べていますが、明らかに財務省に忖度した記事です。

ではMMTを記者はどう見ているのか。

財務省の言い分は正しいのか、という突っ込んだことは何も書いていません。

MMTを真面目に考えている人からしたら、申し訳ないけど、金払ってまで読むようなものではないですね。

まとめサイトです。


主なコメントを引用します。

3ニューノーマルの名無しさん2021/03/03(水) 14:44:36.86ID:RlhcWbN/0>>15
自分たちの経済政策の失敗を認めたくないだけ

9ニューノーマルの名無しさん2021/03/03(水) 14:46:55.31ID:z39FIsBY0
実験的なやって失敗ではすまないって20年失敗してて何言うてんねん

18ぬるぬるSeventeen2021/03/03(水) 14:51:00.84ID:JWBRj4fF0>>26
否定もクソもそんな資格があるんかえ?
30年近く日本経済低迷させた戦犯どもが( ´゚д゚)
恥を知れ!

19ニューノーマルの名無しさん2021/03/03(水) 14:52:05.91ID:aSlye9KU0>>25
劇薬ですね

GOTOや飲食店への協力金見ろ
もはや麻薬になってるじゃねえか
それがないとやっていけないという

短期的にやるのはいい
恒久的にやるのは失敗のもとでしょ
ソ連崩壊のように多くが堕落するんだから

25ニューノーマルの名無しさん2021/03/03(水) 14:54:39.63ID:CydYNOKH0
>>19
> 劇薬ですね

で、日本の10年債国債の利率は何%になりましたか?
劇薬(笑)で

あなた方財政破綻派は40年以上前の大平内閣から同じことを言い続けている
「財政赤字で日本は破綻する!!」

40年以上の嘘つきの罪は重いですぞ~

もと記事はYahoo!のトピックスとして紹介されましたが、それに対するコメントも引用します。

nya | 1日前
いつになったら、通貨が暴落する?国債の価値が下がり金利が暴騰する?ハイパーインフレになる?

主流派の財政破綻論者は『今は』大丈夫なだけ、『いつか』国家が破綻する大変なことになる。
こう言い続けて
25年間GDP成長を阻害してきた。

主流派で著名な小林慶一郎氏は国債発行残高が増え続けているなか、金利が下がり続けている現象について
『何らかのバブルで謎の状態が発生している』と言いました。
こんな馬鹿な発言でしか現状を説明できない学者が現在も政府に提言する立場にいます。

記事にあるように財務省ならびに財政破綻論者は強い拒否反応を示している。
なぜか。
いまさら、間違ってましたとは言えないから。自分が馬鹿でしたとは認められないから。

日本がこんな議論をしている間も、世界は待ってくれない。
今転換しなければ、容赦なく日本は置いていかれるばかり。

yo7***** | 1日前
「MMTを考える」と題するからには、せめて記者がMMTの教科書なり読んでからにするべきです。
記者は明らかにMMTが何なのかわかっていません。

MMTは現代における貨幣の仕組みについて実証的に説明したパートと、それをベースにした政策論に別れます。

前半の貨幣についての説明は、事実に基づいているので否定が不可能です。
「財務省も全否定」と言うのは誤りです。この貨幣の仕組みの部分については、度々国会答弁等でも財務省や日銀が「全面肯定」しています。

先日の財務金融委員会においても、民主党・日吉議員の指摘を全て認めています。

政策論的な部分についてはまだまだ議論の余地はあると思いますが、貨幣論としてのMMTは、実務者であればすでに周知の事実なのです。
ここを理解せずにMMTがどうのというのは間違いです。

所詮は毎日新聞ですね。
忙しいのかもしれませんが、少しは勉強しなさいよ。


Yahoo!のコメントの方は、より熱っぽく財務省と記事を批判していますね。

麻生太郎財務大臣は、しばしば財務省の代弁者として、「実験場にはできない」という答弁を行っていますが、麻生大臣自身が野党時代、まあたぶん三橋貴明さんの受け売りとは思いますが、MMTの立場からこう言っていることはご紹介しました。

「“政府がお金を借りるのは、国が借金をしている(こと)”と言っている人がいる。全然違います。国に残っているのは、政府の借金と民間の債権。これが一緒になって言っているのはありあり間違ってる。」

麻生太郎財務大臣が19日の閣議後会見で国民一律給付金を否定したが過去の発言と180度違うことがあまりにも無責任と非難轟々
麻生太郎財務大臣が19日の閣議後会見で、「国民に一律10万円の支給をするつもりはない」と切り捨てたことが非難轟々ですが、それは再給付がないということそれ自体とともに、過去の発言と180度違うことがあまりにも無責任だという非難でもあります。

麻生太郎財務大臣はもちろんそうですが、財政破綻を言い続けて、国民を騙してきたマスメディアも責任追及は免れないでしょう。

げんに、冒頭の毎日新聞の記事でも、この期に及んで、「日本の財政赤字(長期債務残高)は政府だけで1000兆円、地方も含めると1200兆円を超える。先進国では最悪の水準だ。」という書き出しで始まっています。

先程も「財務省に忖度」と書きましたが、すでにこの書き方が財務省が求めるプライマリーバランスのロジックなのです。

ではなぜ、それでもこの50年間の金利は下がり続けているのか、という懐疑の方向には間違っても進まないマスコミの財政関連記事。

いわゆるアベノミクスの金融政策で緩和は行われたはずで、それをもってハイパーインフレ、国債暴落などを騒いだ人たちはいましたが、そうなったでしょうか。

政権に望むことは?

では、こうした緊縮財政を打倒するにはどうしたらいいのか。

もちろん、MMTを標榜する勢力が政権を取ることです。

今の野党共闘?

うーむ、民主党系の再結集で「塊が大きくなった」などといわれますが、国民はその再結集に託せるのでしょうか。

だって、菅直人議員や野田佳彦議員のような、総理時代に財務省の話にまんまとひっかかる人が最高顧問で踏ん張っている政党が野党第一党ですよ。

国民が第一義的に望むのは、自民党がどうとかではなく、この緊縮財政をやめることではないでしょうか。

自民でも、非自民でもいいから、とにかくそこに気がついていただきたいと思うのです。

以上、現代貨幣理論(MMT)について、毎日新聞が高井崇志衆院議員と財務省の角田隆主計局次長のやりとりを話題にしています、でした。

知識0からわかるMMT入門 - 三橋貴明
知識0からわかるMMT入門 – 三橋貴明

MMTによる令和「新」経済論 現代貨幣理論の真実 藤井聡/著 - ドラマ 本と中古ゲームの販売買取
MMTによる令和「新」経済論 現代貨幣理論の真実 藤井聡/著 – ドラマ 本と中古ゲームの販売買取

この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

草野直樹(かやのなおき)をフォローする
MMT
トレンド雑談

コメント