ゆで太郎といえば、1日に数回自家製そばをうち、そしてつゆを作り、低価格で提供しているそばの専門店です。単品のそば、セットメニュー、期間限定メニュー、さらにはデカ盛りなど柔軟メニューで対応です。今回は、かき揚げ丼セットをいただいてみました。
ゆで太郎とはなんだ
立ち食いそばではないのに低価格
蕎麦店には、立ち食いそばというジャンルがあります。
以前は、駅の構内のスタンドそば、すでに茹で上がったそばやうどんを、やはりできあがっているつゆにかけて簡易に作り、客も簡易に立って食べる店を立ち食いそば店といっていました。
しかし、今はそもそも構内のそば店が激減し、駅の近くにある安価な店でも、椅子がありすわって食べることがほとんどです。
では、何をもって立ち食いそばかと言うと、そばの質です。
具体的には、提供されるそばに対するそば粉の割合です。
高級店では、十割蕎麦といって、そば粉だけでそばを作ることがあり、それが最高峰とされています。
しかし、小麦粉で繋がないと、そばをすするときの独自の食感が作れません。
街の蕎麦屋さんは、二八そばと言って、そば粉8、小麦粉2の割合のそばを使っています。
一方、立ち食いそば店は、比較的良質の店でその半分の4割そば、場合によっては、ニ八がひっくり返り、小麦粉8の、そば粉2ということもあります。
好みの問題もありますから、小麦粉が多くなってもその食感がいいという人もおられるかもしれません。
しかし、「そば」である以上、やはり小麦粉よりもそばの割合が多いほうがのぞましいといえるかもしれません。
そば、つゆ、かき揚げをすべて各店舗で作る
ということで、前置きが長くなりましたが、ゆで太郎のそばは、「ロール挽きのそば粉を50%、石臼粗挽き粉を5%、小麦粉を45%という配合」(http://splash.blog.jp/tag/%E3%82%86%E3%81%A7%E5%A4%AA%E9%83%8E)だそうです。
つまり、立ち食いそばの相場よりもそば粉の量は多いということです。
しかも、自社……ではなく各店舗に製麺室があり、そばを打っているのです。
つゆも、1日に何度もつくるそうです。
かき揚げも、各店で揚げるそうです。
自社製麺・製造を自慢するところもありますが、それらの多くはセントラルキッチンといって、本社工場で作ったものを各店舗に送っているのです。
ゆで太郎は業務用のではあいのそばと汁を使って量産するのではなく、自店でオリジナルの麺や出汁などをとった本格的な作り方を採用しているのです。
にもかかわらず、ゆで太郎は、たとえば、かけ320円、たぬき350円、きつね350円など、立ち食いそば並みの価格を維持しているのです。
ゆで太郎は、大田区大森発祥の立ち食いそばチェーン店です。
現在、1都1道11県(宮城、福島、群馬、茨城、埼玉、千葉、神奈川、富山、長野、静岡、福岡)にフランチャイズ店があるそうです。
ゆで太郎の特徴は、
- 立ち食いそば店だが、座席を用意している。
- そばは店舗で粉から製麺している
- 「コスパ」が良い
といわれています。
ゆで太郎久が原店コスパのよいメニュー
そば、丼、カレーの単品もしくは組み合わせメニュー
大田区のゆで太郎久が原店店内には、麺類はそばメニューだけです。
うどんは扱っていません。
そのほかは、カレーライス、カツ丼、天丼、玉子丼など、他の立ち食いそば店でも提供されるご飯物を扱っています。
さっそくですが、大田区のゆで太郎久が原店ではセットメニューを注文しました。
かきあげ丼セット(520円)
ゆで太郎久が原店のかきあげ丼セット(520円)です。
たぬきそばに、ミニかき揚げ丼がついています。
たぬきそばといっても、ほぼわかめそばと同じぐらいのわかめも入っています。
別々に頼むと、たぬきそば350円、ミニかき揚げ丼320円ですから、合計670円となり、セットメニューのほうが150円浮きます。
ミニ丼と言っても、茶碗よりも一回り大きい器なので、これ単品でもお腹いっぱいになりそうな量です。
それらのセットで、なんとほぼワンコインなのです。
すばらしいことです。
特盛そば(600円)
ゆで太郎久が原店が誇るデカ盛りそばです。
蕎麦の量は700gです。
1枚200グラムとして、3.5枚という計算になります。
大きめのザルに全体的にならしているので、山というより台地です。
デカ盛りというと、いわゆるインスタ映えの見地から、うず高く盛り付けることがあるのですが、実際に食べる側からすると、崩さずこぼさず上手に食べるのは難しいものです。
その点、ゆで太郎久が原店の特盛そばは、インスタ映えよりも、客の食べやすさを優先したと言えるでしょう。
実に誠実です。
春の三天そば(520円)+いなり2個(120円)
ゆで太郎久が原店の期間限定メニューが春の三天そばです。
いなりは、セットメニューではないのですが、もうちょっと食べたいな、というときに追加するにはちょうどいい量です。
「三天」とは、鶏のささみ天、姫竹天、茄子天です。
姫竹というのはたけのこではなく、チシマザサ(千島笹)という笹の若芽です。
これもまた良いお味です。
ゆで太郎久が原店のかきあげ丼セットまとめ
ゆで太郎は、チェーン店ごとに各店舗で1日何度もそばを打ち、つゆを作り、かき揚げを揚げます。
しかも、そば粉は55%入っています。
それでいて、立ち食いそば程度の価格に抑えられています。
ゆで太郎久が原店のかきあげ丼セットは、たぬきそばとミニかき揚げ丼セットです。
そばの量を700gにした特盛そばもあります。
季節の具材で揚げた天ぷらを提供する期間限定メニューもあります。
以上、ゆで太郎久が原店(大田区)のかきあげ丼セットは自店でそばをうちつゆを作り天ぷらを揚げているできたて低価格の提供、でした。
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