金縛りは心霊現象でなかったが「バチが当たる」というのも同じことですぐに「霊」と結び付けずに冷静に考えるべきこと

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金縛りは心霊現象でなかったが「バチが当たる」というのも同じことですぐに「霊」と結び付けずに冷静に考えるべきこと

金縛りは心霊現象でなかった、ということが今更話題になっています。それはもう、こっくりさんや、バチが当たるといったことと同じで、すぐに「霊」と結び付けずに冷静に考えるべきことです。金縛りの原因は生活習慣からくると指摘されています。

金縛りは科学的に証明できる

金縛りは「睡眠麻痺」という睡眠障害の1つ

金縛りは心霊現象でなかったことを述べているニュースはこれです。

概略を簡単にまとめてみます。

1.金縛りは、仏教用語の「金縛法(きんばくほう・かなしばりほう)」からきている、不動明王が敵や賊を身動きできなくする密教の秘法
2.現在は「睡眠麻痺」という睡眠障害の1つだと考えられている

金縛りが起きたときは、脳波を調べると覚醒状態を示しているのに、筋電図をとると筋肉は緊張していない眠った状態を示しているそうです。

したがって、「体が動かない」「声を出したくても出せない」「もうだめだと思ったら身体の自由を取り戻して一息つける」といった不思議な現象を経験するというのです。

金縛りの原因は、睡眠の質が悪いことや睡眠時間が不足していること、もしくは日中に睡眠をとる習慣があるとなどがあると分かっているといいます。

もうそこまで解明していることだったのです。

「まあ、そうだろうね」と冷静なネット民だが……

それに対して、Web掲示板では、このような意見が出ています。

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>幽霊も科学的に証明されてるからな あれも脳の錯覚

>だろうね まともに信じてる人間は貧困地域の人間かアホかでしょ

>金縛りなったことあるけど手足の先から動かすように意識したら解けたよ

>足のつりやすいひととどっちが災難か悩ましい。

>こんな説明無駄 幽霊信じないやつは最初からなんか生理現象なんだろうと思うし信じるやつは幽霊がそういう現象起こすんだろと思うだけ

>金縛りよりも寝てる時に体がビクンとなるやつが好きになれない

>金縛りより、夢のほうが怖いな。起きていれば何とも思わないことが、浅く寝たときに不安になって襲う。
リアルに色つきで襲ってくる夢も怖い。同じ街、何回苦しんだか。また高校に通って、試験がたくさん残っている夢も怖い、もうおっさんなのに…


「まあそうでしょうね」という感じで、あとはまあ冗談も交えなから軽く流している感じです。

しかし、たとえば家族や大切な人が亡くなると、「その人が来た」と言い出すんじゃないでしょうか。

人間なんて、一般論と「自分の経験」は分けてしまうのが厄介なのですから。

書き込みのひとつにあるように、「幽霊信じないやつは最初からなんか生理現象なんだろうと思うし信じるやつは幽霊がそういう現象起こすんだろと思うだけ」ということなんだと思います。

そもそも「霊」は私達になにかするのか

「霊」という言葉がありますが、客観的には証明されていません。

しかし、「霊」に怯える人はいます。

簡単に言えば「バチが当たる」という言い方です。

「霊」がいないことは、不在証明といってできません。

しかし、バチが当たるかどうかは、その「専門家」に聞けばわかりかもしれません。

そう考えて、聞いてみました。

「バチが当たる」という言い方が我が国にはあります。

神仏に関する行為や、日常的に順当ではないように見える言動に対して、「バチが当たるのではないか」などと心配してしまうことがあります。

まあ、いうまでもありませんが、そんなものに科学的根拠はありません。

ただ、宗教に対してそれを言っちゃあおしまいなので、「バチは当たるのか」と各宗派に質問したところ、日蓮宗総合相談所はこう回答してくださいました。

「バチが当たる」という言葉について、普段から一般的によく使われる言葉かと存じますが、悪いことをしていると悪い事が起きるというニュアンスで使われていることでしょう。
しかし、自分自身が悪いことをしていなくとも、なにか悪い出来事が起きるということもあるのではないでしょうか。
我々は、無数の、そして様々な原因と結果の中に生かされています。どのようなことが起きるかは我々には予測しきれないことでありましょう。

バチが当たるか当たらないかを名言はしていませんが、「無数の、そして様々な原因と結果の中に生かされています」ということが客観的な回答になっているのではないでしょうか。

要するに、人生には不可抗力の不運や不幸はいくらでもあり、私たちはその特定のものを「バチか当たる」と意味づけているにすぎないんだよ、と解せます。

そもそも、仏教の世界観は、生きることをすでに「苦」としているので、それに加えて「バチ」という“屋上屋”のような概念はどの宗派にも存在しません。(カルト教団の類はのぞく)

金縛りについてのまとめ

まあ、いずれにしても、不思議なこと、想定しないことを経験したからといって、すぐに「霊」の世界がかかわっていると決めつけないで、客観的な因果関係はどうなのか、ということを考える習慣をつけたいものです。

「霊」があろうがなかろうが、少なくともこれまで、形として存在せず物理的な現象が生じない以上、「霊がやった」という仮説をいきなりたてるのは荒唐無稽というものです。

以上、金縛りは心霊現象でなかったが「バチが当たる」というのも同じことですぐに「霊」と結び付けずに冷静に考えるべきこと、でした。

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この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

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