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木の実ナナは後ろ姿でも魅了することができる洒落て都会人でシックでスマートでセンシティブ。更年期障害もクリアした

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木の実ナナは後ろ姿でも魅了することができる洒落て都会人でシックでスマートでセンシティブ。更年期障害もクリアした

今日は木の実ナナさん(きのみ ナナ、1946年7月11日~)の誕生日です。おめでとうございます。バラエティ番組『ホイホイミュージックスクール』(NTV)でデビュー以来、歌って踊れる大人のエンタティナーとして舞台、映画、テレビドラマで活躍しています。

更年期障害もカミングアウト済み

木の実ナナは、ジャズミュージシャンの父親とダンサーの母親という芸能一家に生まれます。

『ホイホイミュージックスクール』(NTV)でデビュー後は、タレントとして歌番組や映画で活躍。

1974年からミュージカル舞台『ショーガール』の主演をつとめ、歌って踊れる大人のエンタティナーとしての評価を高めました。

そんな木の実ナナは、49歳だった1995年に更年期障害と診断。

体験を伝えたくなり、2000年に新聞広告で「私は、バリバリの『鬱』です」と公表したところ、反響は予想を超えたといいます。

当時は、芸能人はプライベートな病貧争は隠すのが普通でしたが、とくに舞台で華やかな仕事をしていた木の実ナナがカミングアウトしたのはインパクトが有りました。

「あの明るいナナちゃんが?」ってみんなに言われました。でも先生は「明るい人ほどなるんです」と言っていた。 ドラマの撮影が終わったあとなどにスッとそばに来て「助かりました」と言われることが本当に多くなりました。 ああ、自分だけの問題じゃないんだと。「これを超えれば、さらにイイ女になりますよ」とみんなに伝えたかったんです。


回顧で、興味深かったことを挙げます。

ドラマで共演したエノケンこと榎本健一さんから、「ナナ、お前は正面より、後ろ姿がいいな。顔はチンクシャみたいだけど」って言われたので、後ろ姿でも魅了することができる舞台のしごとをしようと決意したこと。

井上ひさしに「歩いているだけで絵になる女がいた!」と評価され、永六輔からも「僕は木の実ナナこそ、“粋な芸人”になれる有力ホープだと信じています。貴女は粋なのです。洒落ているのです。都会人なのです。シックでスマートでセンシティブで…… 」と絶賛されていたこと

考え方は色々ありますが、エノケンさんにチンクシャと言われて、「何おっ」と反発して美人女優を目指すのではなく、素直に従ったところが結果的にこんにちの木の実ナナにつながっているんですね。

「チンクシャ」かどうかわかりませんが、若い頃に出ていた次の映画をご紹介しましょう。

続・若い季節

『続・若い季節』は、もちろん『若い季節』という作品の続編という意味です。

化粧品会社を舞台にした、当時の売れっ子スターたちが多数出演する青春群像ドラマがNHKで放送され、

黒柳徹子さんも出ています。『東宝昭和の爆笑喜劇DVDマガジン』(Vol.44)より

その映画版が『若い季節』というのですが、『続・若い季節』は、出演者の多くを入れ替えてその設定を引き継いだ作品です。

続・若い季節

当時、隆盛を誇っていた渡辺プロダクションが、積極的に売り出していたスパーク3人娘(園まり・中尾ミエ・伊東ゆかり)と、

『続・若い季節』よりスパーク3人娘(園まり・中尾ミエ・伊東ゆかり)、

当時日本では数少ないアクション俳優の一人だった三橋達也の出逢いを中心に描かれています。

『続・若い季節』より

その中で、三人娘の同僚役で出演していたのが、若手時代の木の実ナナです。

『続・若い季節』より

あ、ちょっと今と顔違うかな。

若い頃はこんな感じでしたね。

子供の頃の記憶では、かなり強い近視の方だったと思います。

三人娘が売れると、今度はその木の実ナナが三人娘として売り出されます。

ナベプロ(渡辺プロ)の“新3人娘”だった

日本一の男の中の男

『日本一の男の中の男』(東宝)という、1968年のお正月映画の中で、木の実ナナはナベプロ(渡辺プロ)“新3人娘”として、伊東きよ子、奥村チヨとともに出演しています。

ナベプロ(渡辺プロ)“新3人娘”

同作は、浅丘ルリ子が日活と契約中のまま、東宝のドル箱シリーズに他社出演して話題になりました。

ストーリーは、それまで常連ヒロインである浜美枝が演じていたキャラクターとほぼ同じで、最初は植木等を軽蔑しているのに、有限実行で自己実現していく姿を見ていつしか結ばれるという展開です。

木の実ナナは、宣伝部長の植木等がプロデュースするCMに出演して、歌って踊る設定です。

このほか、木の実ナナは『クレージーの怪盗ジバコ』でも、やはりショーの歌い手として出演しています。

男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく

木の実ナナは、『男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく』で、さくらの同級生で寅さんの幼なじみである、SKDのトップスター役で出演。

結婚とダンスどっちを取るかで、いったんは結婚しないと言ったはずなのに、交際している竜雷太が出てきたら結婚してしまうストーリーでしたが、もしかしたら、このダンサーの生き様は、木の実ナナの実母だったのかもしれないと思いました。

一方、木の実ナナ自身は、舞台の方を選択したのでしょう。

木の実ナナというと、私が子供の頃はもうテレビに出演していたので、こうして半生を振り返る記事を拝見すると、自分の年を取るわけだよなあなんて思います。

今は、女性タレントというと、寄席に出たこともない自称芸人か、グラドルか、〇〇48がほとんどなんですが、木の実ナナさんのような、まさに芸能人然とした“歌って踊る大人のエンタティナー”には、まだまだお元気でご活躍いただきたいと思います。
木の実ナナ魅惑のシングルコレクション - 木の実ナナ
木の実ナナ魅惑のシングルコレクション – 木の実ナナ

この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

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