特別定額給付金10万円が昨年支給されましたが、少なくとも7割が貯蓄に、低所得者層は消費に回ったことが 家計簿アプリでわかったそうです。利用者23万人の同意を得て分析したそうですが、いずれにしても低所得者層への手厚い支援が必要ということです。
特別定額給付金は約7万円が貯蓄されたという報告
ニュースソースは、共同通信の記事を各社が報じています。
新型コロナウイルスで、最初の緊急事態宣言があった昨年、政府が支給した1人10万円の特別定額給付金について、少なくとも7割が貯蓄に回ったとする分析を日豪の研究チームが24日までにまとめたそうです。
つまり、7万円以上が貯蓄されたというのです。
一方、低所得者層はそれ以外の層に比べて消費に回す額が多かったことも判明したとか。
根拠は、家計簿アプリ『マネーフォワード ME』の利用者23万人分のデータを事前の同意を得て調べたといいます。
その23万人のうち、何%の人が年収いくら以下の「低所得者層」か明らかにしなければ、そもそもこの報告に意味はないと思います。
つまり、給付金は貯蓄に回るから意味がない、という口実づくりとして、いかようにも考察できるからです。
昨年、政府が支給した1人10万円の特別定額給付金について、少なくとも7割が貯蓄に回ったとする分析を日豪の研究チームが24日までにまとめました。低所得者層はそれ以外の層に比べて、消費に回す額が多かったことも判明しました。https://t.co/qPHokzz85X
— 毎日新聞 (@mainichi) April 24, 2021
かりに、その報告の額面通りだったとしても、それはすでに反論がいくつも出ていることですが、その前にまとめサイトをご紹介します。
【経済】10万円給付金、7割が貯蓄に 家計簿アプリで23万人分析 [田杉山脈★]
https://t.co/3rNhkBXJRA pic.twitter.com/BMnSGB5Vq7— 畠中由宇・相互フォロー100% (@hata_follow) April 24, 2021
主なコメントです。
9名刺は切らしておりまして2021/04/24(土) 18:27:54.88ID:b3g0YZjR
給付金を配らないなら低所得者層は自殺やら犯罪に手を染めてもおかしくないねんで13名刺は切らしておりまして2021/04/24(土) 18:31:24.36ID:dtHI0UK7>>17
家計簿って貯蓄するためにつけてる人がほとんどでしょ
だから貯蓄率高くなるのは当たり前15名刺は切らしておりまして2021/04/24(土) 18:32:24.73ID:En0hG6+4
2回目の給付を止める理由づくりのヤラセデータじゃないの?16名刺は切らしておりまして2021/04/24(土) 18:33:12.51ID:x5tf0t/U
当たり前のように個人のデータ丸見えかよw27名刺は切らしておりまして2021/04/24(土) 18:41:59.31ID:d/o0QXK/
将来見通せない状況で金配ればなるべく貯蓄に回すのが日本人。
でも長い目で見たら税金として回収できる。
それがMMT!43名刺は切らしておりまして2021/04/24(土) 19:07:54.69ID:QyBpLWA3
うそばっかり言ってんじゃねーよ、10万なんか1日で使い切ったよ。48名刺は切らしておりまして2021/04/24(土) 19:11:03.29ID:hrOSy3CJ
麻生と同じくデタラメの知ったかだろう
10万なんて食費やなんやらと
気付かないうちに使い切っているに決まってる。
ということで、みなさんはいかがですか。
10万円、有効に使われましたか。
国の予算で再分配して格差をなくせ
では反論ですが、そもそも貯蓄説については、麻生太郎財務大臣が昨年10月24日、福岡市で開いた自身の政治資金パーティーの講演で、こう発言したといいます。
「(個人の)現金がなくなって大変だということで、この夏、1人10万円給付というのがコロナ対策の一環としてなされた。(給付金の効果として)当然、貯金は減ると思ったらとんでもない。その分だけ貯金は増えました」
「お金に困っている方の数は少ない。ゼロじゃありませんよ。困っておられる方もいらっしゃいますから。しかし、現実問題として、預金、貯金は増えたのです」
要するにこの発言は、
- 経済を活性化させる目的で給付したのに貯金されて活性化に使われなかった
- お金に困っている方の数は少ないから貯金になった
と、いいたいわけですが、貯蓄に回すこと=お金に困っていない、ということにはならないですよね。
むしろ、困っていなければ、不労所得でかつ臨時収入は、惜しがらずに使うでしょう。
不安があるからためておくのではないでしょうか。
「消費も大切だけど、貯金せざるをえない国民の将来不安にこたえてください」(長野智子)
「本当に「給付金により貯蓄が増えた」というデータがあるなら公表したほうが発言に説得力が生まれるだろうし、たんなる憶測で話しているなら財務大臣としては迂闊に過ぎると思う。」(乙武洋匡)
「ちょっとづつ使うのが庶民」(西村博之)
など、批判がありました。
西田昌司議員が、自らのチャンネル(週刊西田)における、この問題での麻生財務大臣に関する反論はずてにご紹介したとおりです。

その動画で西田昌司議員は、麻生太郎財務大臣が「心配されていることも分からないではない」と、理解を示すかのように話を続けます。
「麻生大臣はなぜ未だにこんな馬鹿げた事を言うのでしょうか?」週刊西田一問一答 https://t.co/F12wh2Dz1y @YouTubeより
— 畠中由宇・相互フォロー100% (@hata_follow) April 24, 2021
西田昌司議員は、困っているところは徹底して補償して、一方で溜め込んでいるところからは吸い上げて、国の予算で再分配して格差をなくせと結論づけています。
つまり、格差社会を作ってしまうと、一部の人にどんどんお金が溜まってしまって、普通の人にはお金が回らなくなる。だから、回らなくなった人には、10万円渡したら生活に使われたんですね。パソコン買って仕事に使われたりとか、事実そういうところはすごく消費が伸びていますからね。
しかし、世の中全体として考えたときには、10万円の給付金を使ってくれたとしても、全体の大きな預貯金の量は消費にまわらなくなっているというのも事実だと思います。
いずれにしても低所得者層への手厚い支援が必要ということです。
現在、緊急小口資金や、生活福祉資金貸付制度などは、コロナ禍ということで、以前よりもゆるく申請を受け付けるらしいですが、ぜひより多くの人にそれが行き渡るようお願いしたいものです。
以上、特別定額給付金10万円が昨年支給されましたが、少なくとも7割が貯蓄で低所得者層は消費に回ったことが家計簿アプリでわかった、でした。
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