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テラプレビル(商品名:テラビック)は、C型肝炎新薬として2011年9月に承認。既存薬との併用で難治性にも7割効くという。

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テラプレビル(商品名:テラビック)は、C型肝炎新薬として2011年9月に承認。既存薬との併用で難治性にも7割効くという。

テラプレビル(商品名:テラビック)は、C型肝炎新薬として2011年9月に承認。既存薬との併用で難治性にも7割効くという。NS3/4Aプロテアーゼ酵素を阻害することで、HCV RNA量を減少させ、ウイルスの増殖を抑制する効果があるといわれている。

C型肝炎の新薬テラプレビル(テラビック)が2011年9月に承認されたが、近く発売されることで『読売新聞(ヨミドクター)』(11月26日配信)が取り上げている。難治性にも7割効くという触れ込みの飲み薬「テラプレビル(商品名テラビック)」のことだ。C型肝炎は積極的な治療を求める人も増えてきたので、関心のある方も多いだろう。

適応は「血中HCV RNA量が高値の未治療患者、インターフェロン製剤の単独療法又はリバビリンとの併用療法で無効又は再燃となった患者におけるセログループ1(ジェノタイプI(1a)又はII(1b)のC型慢性肝炎患者でのウイルス血症の改善)」であり、用法用量は「ペグインターフェロン アルファ-2b及びリバビリンとの併用療法で1回750mgを1日3回食後投与、投与期間は12週間」となっている。

今回はこの報道についてスケプティクス(懐疑的、批判的)な立場から考えてみたい

HCV RNA量が高い患者に対して特に効果がある

テラプレビル(商品名テラビック錠250mg)は、C型肝炎ウイルス(HCV)のNS3/4Aプロテアーゼ阻害剤で、2011年に承認された抗ウイルス薬である。

テラプレビルは、HCVの感染を治療するために使用され、他の抗HCV薬と併用されることが一般的だ。

テラプレビルは、NS3/4Aプロテアーゼ酵素を阻害することで、ウイルスの増殖を抑制する効果がある。

この薬は、HCV RNA量が高い患者に対して特に効果があることが示されている。

また、HCV RNA量が低い患者に対しても有効だが、治療期間が長くなる可能性がある。

テラプレビルは、一般的に他の抗HCV薬と併用される。

例えば、ペグインターフェロンやリバビリン、ダクラタスビル、ソホスブビルなどが挙げられる。

これらの薬との併用療法により、テラプレビルは、HCV RNA量を減少させ、肝炎の進行を遅らせることができる。

テラプレビルは、一般的に2週間から4週間の間隔で、口から1日1回、治療期間中に食事と一緒に服用される。

テラプレビルによる治療期間は、患者の状態によって異なるが、通常は12週間~24週間といわれている。

テラプレビルによる治療においては、副作用が発生する可能性がある。

最も一般的な副作用には、疲れや頭痛、発疹、吐き気、下痢、体重減少などがある。

ただし、これらの副作用は通常軽度であり、治療を続けることができる。

テラプレビルは、HCV感染治療において非常に有用な薬剤の1つであり、多くの患者にとって効果的で安全な治療法となっている。

しかし、個々の患者に最適な治療法を決定するためには、医師との相談が必要だ。

「がんもどき」を主張する人も「肝硬変もどき」は主張していない

「テラプレビル(商品名テラビック)」は、それ単独でC型肝炎に画期的に効くわけではなく、従来薬と併用すればC型肝炎の治療期間が短くなるというもの。

役割としては抗がん剤の分子標的治療薬のようなものだが、「テラプレビル(商品名テラビック)」は副作用が強い点が異なる。

C型肝炎は、文字通りC型ウイルスに感染することで発症するウイルス性肝炎の一つである。

C型肝炎は、C型肝炎ウイルス(HCV)によって引き起こされる肝炎のことを指す。

HCVは、血液を介して感染し、肝臓に侵入して慢性的な肝臓病を引き起こす可能性がある。

C型肝炎は、世界中で約7,100万人の人々が感染しており、肝硬変や肝がんなどの合併症を引き起こすことがある。

C型肝炎の症状は、感染後数週間から数か月後に現れることがあるが、多くの場合は無症状である。

症状がある場合には、疲れや関節痛、発熱、吐き気や嘔吐、腹痛、食欲不振などが現れることがある。

長期にわたって続く場合には、慢性肝炎や肝硬変、肝がんなどの合併症を引き起こす可能性がある。

C型肝炎は、主に血液を介して感染する。

感染源としては、HCVに感染した人の血液が挙げられる。

HCVは、注射針や注射器、手術器具、歯科器具、刈り取り器具などを共有することもリスクである。

B型肝炎同様に血液を介す感染のため、輸血や医療器具の使いまわしによるケースや、授乳による垂直感染が考えられた。

今はまれに起こる「すり抜け」以外は、消毒が不十分な針による入れ墨や、ドラッグによる注射針の使いまわしぐらいしか想定されないため、たとえば23区の無料健康診断では1度しか検査が認められていない。

しかし、その1度の検査後、何らかのリスクに引っかかってC型肝炎に感染することだってありえるし、どんな検査や診断でも絶対というものはないのだから、生涯1度というのは少し心細い。

国は、何の思惑か子宮頸がんのワクチンを幼年期から奨励しているが、その予算は肝炎検査にまわしたほうがいいのではないだろうか。

ワクチンはリスクが伴うが、採血という最小限の侵襲性で済む検査ならそちらのほうが国民の理解を得られやすいし、事実早期治療の役に立つだろう。

「がんもどき」を主張する人も、「肝硬変もどき」は主張していない。

C型肝炎は、ペグインターフェロンの週1回の注射とリバビリンの服用を48週行う。

それに、今回の「テラプレビル(商品名テラビック)」を加えると、従来治療でウイルスが1度消えた後、再びウイルスが増えた患者では、88%に効果があったが、従来治療でウイルスが消えなかった患者では34%にとどまった。

ただ効き目が強いことから、治療期間は24週に短縮されたという。

冒頭に書いたように、その点で絶対的な切り札ではないが、現在の治療を補助するものになるということだ。

肝炎に限らず、重篤な病気にかかった者は、普通は治るためなら何でも試したいと思う。

だから、頭に入れておいて、主治医と治療計画を相談するときに、患者側から提案して適応など説明を聞いてみる価値はあると思う。

ただ、従来治療にもあった初期の発熱や頭痛、皮膚炎、全身のだるさなどの副作用に加え、貧血や重い皮膚炎の副作用が増えるから、誰にでもできるというものではない。

発売されれば基本的にどこの病院でも使えるが、たとえば肝臓内科を標榜するなど、肝炎治療に実績がある病院で相談したほうがいい治療と筆者は解釈した。

以上、テラプレビル(商品名:テラビック)は、C型肝炎新薬として2011年9月に承認。既存薬との併用で難治性にも7割効くという。でした。

健康情報・本当の話 - 草野 直樹
健康情報・本当の話 – 草野 直樹

この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

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