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「逆年の差婚」と報じられる、夫37歳、妻62歳の夫婦の記事が話題に。でもスケプティクス(skeptics)としての思考ではおかしい

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「逆年の差婚」と報じられる、夫37歳、妻62歳の夫婦の記事が話題に。でもスケプティクス(skeptics)としての思考ではおかしい

「逆年の差婚」と報じられる、夫37歳、妻62歳の夫婦の記事が話題に。でもスケプティクス(skeptics)としての思考ではおかしいと思う。だって、男性が年上なら「逆」とはつけないしね。そこで改めて、「年上妻」の婚姻について考えてみた。

女性と男性25歳差のカップルは「逆年の差」との表現は?

文春オンラインで、YouTuberの夫婦を取材して話題になっている。

何が話題かというと、夫37歳、妻62歳という25歳差のカップルであること。

私が興味深かったのは、妻が25歳年上であることを「逆年の差婚」と文春が報じていること。

普通に「年の差」でいいだろう。

「逆」なんてつけるのは、男性から見る女性、という表現にほかならない。

そして、それがマスコミのデファクトスタンダードである、と文春は思っているようである。

文藝春秋社には、お世話になったこともあるので、この点は非常に残念である。

こういうところにも、我が国の「男社会」の一端を垣間見ることができると思った。

それはともかくとして、もう記事は読まれまただろうか。

「いい歳していい加減にしなさい」と絶縁

記事の内容をご紹介しよう。

よしたかさん(37)は、前妻と離婚して家でふさぎ込んでいた日々。

これではいけないとスナックに入ったが、そのママのあきさん(62)と出会い、結婚に至った。

その経緯と、お互い再婚なのに事実婚ではなく婚姻届を出した理由について。

そして、一般に男性が年上の「年の差」婚は自慢になるが、あきさんは「いい歳していい加減にしなさい」「そんな人とは連絡を取りたくない」って言われて、親友に絶縁されたこと。

といったことが書かれている。


25歳差はレアケースかもしれないが、1つ2つ女性が上でも、女性が歳上であることは「年上妻」として、それ自体がその夫婦のひとつの特徴のように表現されてしまうところが今もある。

男性が歳上でも、決して「年上夫」とはいわれないのに。

ちなみに私は、妻より5歳上で、妻は私の妹よりも年下なので、「年の差婚」に入ってしまうのかな。

記事にある、あきさんを罵倒して絶縁した親友というのは、たぶん嫉妬だな(笑)

親友は、悔しくて仕方ないのだろう。

Yahoo!に表示された順にコメントをご紹介する。

37歳男性が62歳女性と結婚した件

kod***** | 1日前
>25歳逆年の差夫婦としてYouTubeで発信して
「逆年の差」ってなんなんだよ?
普通に「年の差」でいいだろ。
頭の悪い表現だな。
hir***** | 1日前
人生は一度きりだから、人に迷惑かけたり、罪を犯したりするのでなければ好きなように生きたらいいと思います。逆歳の差って何が逆なのかと思いますが、普通?に歳が近くても、仲の良い人も悪い人もいるし。お互いに良い相棒に出会えた人は幸せですよ。短くても、長くても楽しい結婚生活が送れたらそれでいい。それにしても、この奥様、若くてお綺麗ですね^_^

明日のがいい日かな? | 1日前
うちの息子が、私位のスナックのママと結婚すると言ったら、口には出さないが、嫌です。
認めるには、かなりの時間がかかりそう。
他人なら、おめでとうございますですが

kon***** | 1日前
なぜ男性が年上が当たり前なんだろう?違和感しかない

anz***** | 1日前
今、何かとデリケートな時に「逆歳の差婚」なんて使ってて大丈夫なんでしょうか?
男が年上なのが当然のような扱いすると、過剰に反応する人がいると思います
年齢差で女性が年上だと、孫が見たかった何て言い出す親がいるでしょうね

Nopainnogain | 1日前
受け入れたご両親や娘さんがすごい理解がある。私なら多分どちらの立場でも複雑な気持ちかもしれない。でも世間に迷惑かけているわけでもないし、周りがとやかく言うことでもないし、お幸せに。こうやってみるとお似合いでちゃんとご夫婦に見えますね。

といったように、ざっと見ると大きくわけて傾向は3通り。

  1. 逆年の差という表現がおかしい
  2. スナックのママだから自分なら賛成できない(当事者が良ければいいけど、という注釈付き)
  3. 妊娠を期待できない年上相手は自分なら反対されるかもしれない(孫の顔が見られないと)

といった指摘があるようである。

それらについて、私の考えを書いていこう。

「孫」は結婚反対の理由になるのか

「逆歳の差」の表現のおかしさは、私も冒頭に書いたとおりである。

「反女性蔑視」の人たちが、ここを文句つけたとしても、私は難癖とは思わない。

これはやっぱり「男社会」の表現と言わざるを得ない。

スナックのママ云々は、当事者がいいんだからそれでよし、という話だと思う。

それより、最後の「孫が生めないからだめだ」は捨て置けないかも。

私が思うに、そんなことをいう親は毒親である。

よく、結婚しない人が、親から「孫の顔を見せてくれ」と泣かれるという人生相談を読んだり聞いたりしたことある。


たとえば、このOGPの質問の場合、回答者の藤本シゲアキさんは、こう回答している。

僕たち人間は、全員親の都合でこの世に誕生しています。誰一人、親に産んでくれとは頼んでいません。
「早く孫の顔を早く見せろ」は、親のエゴの押し付けでしかない。
「誰のおかげでご飯が食べれてると思ってんの!」と言う親に対して、「そもそも産んでくれって頼んでねえよ!」という反論は、至極真っ当。
「孫の顔が早く見たい」という親は、孫ですらも自分の所有物だと勘違いしています。
親離れ・子離れとは、お互いの人生や生き方を尊重すること。
誰が何と言おうと、自分が「幸せ」と思える生き方が正解(だから罪悪感は無用)
私は、藤本シゲアキさんに全面的に賛成する。
「親孝行」という言葉に囚われて、自分の人生犠牲にしても、親はなんの責任も取らない。

囚われている人は、発想を変えよう。

自分の成長の過程自体が親孝行になっているのである。

3歳までで親孝行は終わっているっていうでしょ?

今回のおふた方の場合は、それぞれ前の結婚のお子さんがいるそうだから、そのお子さんのことを考えていればいいのだと思う。

いずれにしても、年の差に関係なく、相手を思いやり、世間の勝手な価値観に屈せず新しいことを否定しない心が大切ではないだろうか。

以上、「逆年の差」と報じられる、夫37歳、妻62歳の夫婦の記事が話題に。でもスケプティクス(skeptics)としての思考ではおかしい、でした。

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この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

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