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妊娠中にへアカラーやパーマをしても大丈夫? という不安を抱えている妊婦をネット上で見かける。そこで専門医に聞いてみた

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妊娠中にへアカラーやパーマをしても大丈夫? という不安を抱えている妊婦をネット上で見かける。そこで専門医に聞いてみた

妊娠中にへアカラーやパーマをしても大丈夫? という不安を抱えている妊婦の質問をネット上で見かける。ここのところ、産婦人科不足がマスコミで話題に。そのためにかすんでしまったのがこうした妊娠中のあり方だ。この問題をスケプティクスの立場から考える。

妊娠中にヘアカラーやパーマをすることについては、医師や専門家の意見が分かれているといわれる。

一般的には、妊娠初期の胎児の発育に影響を与える可能性があるため、妊娠初期の頃は避けることが推奨される。

しかし、妊娠後期になると、胎児の発育はある程度安定しているため、リスクは低くなる。

まあ、あくまで「低くなる」であって、絶対はないけどな。

ただし、ヘアカラーやパーマ剤には化学物質が含まれており、これらの物質が妊婦や胎児に影響を与える可能性があるため、注意が必要だ。

特に、アンモニアやメタクリル酸メチルなどの化学物質が含まれるパーマ剤は、妊婦にとっては安全ではないとされている。

したがって、妊娠中にヘアカラーやパーマをする場合は、可能な限り自然な成分から作られた製品を使用することが推奨されている。

また、専門家に相談してから施術を受けることが重要である。

このように慎重であると、やはり妊婦はまよってしまうだろう。

といったことをお含みおきの上で、以下をお読みいただきたい。

妊娠中の迷いごと

昨今は、検査薬などで妊娠を確認できたら、すぐに病院に行き、分娩の予約をとるべし。

そうでないと分娩難民になってしまうという。

少子化であるにもかかわらず、だ。

病院ぐらい、安心してかかれるようにならないものだろうか。

まあ、少子化対策をまじめに考えない政治が悪いんだけどね。

そうでなくとも、妊娠中の生活はデリケートにならざるを得ないようにできている。

悪阻など肉体的なことだけでなく、生活が制約されることによるストレスもある。

たとえば、薬はいけないと思うと、風邪を引いても我慢しなければならないと考える。

いきおい、風邪自体をひけないと思うから、外出なども慎重になりそれがストレスになる。

銀目鯛やマグロを週2回までといわれれば、魚を食卓にのせることもためらってしまう。

魚がダメなら肉を食べればと思うが、最近の産婦人科は妊婦が太ることを戒めている。

実際には、肉が問題ではなく、妊娠糖尿病などの対策として糖質制限は必要ということが明らかになってきた。

ケトン体が人類を救う~糖質制限でなぜ健康になるのか~(宗田哲男著、光文社新書)は産婦人科医が実証済みの糖質制限の勧め
ケトン体が人類を救う~糖質制限でなぜ健康になるのか~(宗田哲男著、光文社新書)は産婦人科医が実証済みの糖質制限の勧めです。カロリー、脂質、コレステロールなどに関する誤解を解き、ケトン体が糖尿病、認知症、がんなどに有効であるとします。

妊婦は、つわりなどで十分な食事ができず体に栄養が足りていない状態になると、尿中のケトン体が上昇すると言われる。

ケトン体が増えると、生まれてくる子に障碍がある、などといわれていたが、本書では否定している。

同書は、赤ちゃんや胎児の臍帯血や絨毛の、ケトン体(体内の脂肪の分解によって生まれる物質)の濃度を多数測定。

基準値の20~30倍になることを世界で初めて明らかにした。

これはどういうことかというと、ヒトは本来、ブドウ糖ではなくケトン体をエネルギー源としていたことを暗示するという。

だから肉はどんどん食したらいいのだ。

まあ肉の話はともかくとして、妊婦が自分だけ別メニューというのもなかなかできない。

要するに、いろいろ迷言があるということだ。

そんな「迷いごと」の一つとして、「妊娠中のヘアカラーやパーマの可否」もしばしば取り沙汰される。

人によっては妊娠可能な年齢で白髪が出ることもあるし、パーマをあてておきたいこともある。

だって、生まれたら、子供に忙しくて自分自身を構えないというふうには考えるもんね。

ところが、そのときに使う液剤を、メーカーは妊婦に対して禁じている。

えーっ、そんなー、でなもんだ。

しかし、胎児に良くないというのなら、そもそもヒトに対して良くないものではないか。

だから、いけないというのなら、何がどうしていけないのかを確認してみようと考えた。

以下は、ちゃんと取材しているからね。

ヘアカラーについては2つの意見

まず、「『生理時、妊娠中または妊娠している可能性のある方』はヘアカラーしないで下さい」としている大手ヘアカラーメーカーのH社広報室に、その理由を尋ねた。

「お腹の赤ちゃんへの影響ではなく、生理時や妊娠中は皮膚が過敏になっているからです。かぶれを起こしやすいと思われるときには避けていただいた方が無難、ということです」

化粧品会社のS社も同様の回答を行っている。

「妊娠中や生理中はホルモンバランスが変化しているため、お肌が敏感になっています。かぶれなどの皮膚トラブルを起こしやすいため、ご使用は避けていただくようお願いしています。そうでない人の普通の状態には、何ら問題ありません」

医学的にはどうだろうか。地元の産婦人科医に尋ねた。

「胎児に影響がないとはっきり言い切れるデータはありませんが、特に問題はないと言われています。色素そのものではなく、色素を溶かしている有機溶媒の、シンナーのようなにおいが気分を悪くするといわれます。しかし、それは一時的なものでしょう。血液を通してお腹の中の胎児にまでにおいの物質が到達するとは考えにくいですね」

メーカー、医療現場とも、「問題なし」という回答だった。

医学的根拠となるデータがないのは、一抹の不安が残らないでもないが、大手のメーカーは自社研究所をもっているのだから、そうした試験も行っていただきたいものである。

妊娠の諸問題については、倖田來未の「羊水腐る」発言を引きながら、『健康情報・本当の話』(楽工社)に詳しく書かれている。

以上、妊娠中にへアカラーやパーマをしても大丈夫? という不安を抱えている妊婦をネット上で見かける。そこで専門医に聞いてみた、でした。

健康情報・本当の話
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この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

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