free web hit counter

視覚障碍者。視機能が日常生活や就労などの場で不自由を強いられる弱視者、盲者のことをさす。平成18年現在で31万人という統計

この記事は約5分で読めます。

視覚障碍者。視機能が日常生活や就労などの場で不自由を強いられる弱視者、盲者のことをさす。平成18年現在で31万人という統計

視覚障碍者。視機能が日常生活や就労などの場で不自由を強いられる弱視者、盲者のことをさす。平成18年現在で31万人という統計がある。これは、5年ごとの調査のたびに増えている。スケプティクス(懐疑的)の立場からいつも記事を書いているが、今回は真正面から視覚障がい者について書いておく。

2020年5月1日時点の日本の人口は1億2590万人。

そのうち、視覚障害者の割合は、2006年から0.246%で横ばいのため、概算で約31万人といわれている。

視覚障害者が、危険な状況に陥った場合や、救助が必要な緊急事態に遭遇した場合、周囲の人々に助けを求めるために行うサインの一つが、白杖を頭上50センチ程度に掲げることだ。

このサインは、周囲の人々に視覚障害者が「助けてほしい」というメッセージを伝えるために用いられる。

白杖を頭上に掲げることで、周囲の人々に注意を喚起し、視覚障害者が困っていることを知らせることができるのだ。

また、このサインは、一定の意味を持つ国や地域もある。

たとえば、日本では、白杖を頭上に掲げることで、「助けてほしい」という意味だけでなく、「危険が迫っている」というメッセージも含まれる。

そのため、周囲の人々は、このサインを見た場合には、すぐに対応することが求められる。

視覚障害者が白杖を頭上に掲げるサインは、視覚障害者が周囲の人々に助けを求めるために用いる重要な手段である。

周囲の人々は、このサインを見た場合には、迅速に行動し、視覚障害者に対して必要な支援を提供することが求められている。

ということをお含みおきの上、以下をお読みいただけると幸甚である。

視覚障害対策は教材に独自の工夫

先日、東京に5校ある視覚障害者支援学校のひとつである、久我山青光学園を見学したことを記事にした。

久我山青光学園を見学した。聞いたことがないって?視覚障害者支援学校だから、健常者が意識する学校ではないかもしれない。

久我山青光学園を見学した。聞いたことがないって?視覚障害者支援学校だから、健常者が意識する学校ではないかもしれない。
久我山青光学園を見学した。聞いたことがないって?視覚障害者支援学校だから、健常者が意識する学校ではないかもしれない。しかし、障碍者への理解と支援を深めたり、未だに「養護学級」と呼び小馬鹿にする大衆の誤解を解くためにリポートを書く。

久我山青光学園は、我が国で初めて、視覚障害教育部門と知的障害教育部門を併置した特別支援学校として、平成22年に開校した新しい学校である。

久我山青光学園の視覚障害教育部門には、幼稚部、小学部、中学部とで構成されている。

クラスは、普通学級と重度・重複学級とに別れている。

視覚障害自体は、視覚「のみ」の障害であるから、知的水準は普通級とかわりない。

障害者は、すべてにおいて健常者より劣ると考えるのは大きな間違いである。

小学部総合的な学習の時間

中学部

触察教材

自立活動の様子(歩行指導)

弱視レンズ類

書見台・拡大教科書

以上、学校案内より

ただ、大きな画面で学習できるタッチパネル式の電子黒板や、紙を目の位置に近づけて読み書きができる書見台、文字や図が大きい教科書、点字タイプライターなど、教材に独自の工夫がされている点が健常者と違う点である。

視覚障害者の行為には、健常者にはわからない、だけれども健常者が知っておくべきことある。

白杖を視覚障害者がコツコツ叩く理由

白杖を、視覚障害者がコツコツ叩いて歩く。

あれはどうしてかおわかりだろうか。

「トントンうるさい」とか、「あれが足に引っかかり転びそうになる」とか、時折文句を並べてる者もいるがもとんでもない。

視覚障害者は、周囲に視覚障害者である自分を知ってもらうため、白杖で点字ブロックをたたいて音を出すようにしているのである。

つまり、あれは自分のためではなく、他者(非視覚障がい者)に対するはたらきかけなのである。

もちろん、視覚障がい者自身が、自分の歩くところを確認する作業でもある。

たとえば、階段では、白杖を前後に振ることで、前に段があるかどうかを確認して登るのである。

音がしなければそこで階段は終わり、というわけだ。

では、白杖を50センチほど頭上に掲げたらどうだろうか。

白杖を叩くのではなく頭上50?程度に掲げたら

白杖を50cmほど頭上に掲げたら

視覚障害者が白杖を頭上50?程度に掲げるのは、何らかのSOSのサインである。

実は視覚障がい者自身にもあまりよく知られていない、この『白杖SOS』のサインは、2015年5月の岐阜新聞で紹介されている。

2015年5月の岐阜新聞

たとえば、視覚障がい者がSOSを求めて声を出しても、雑踏の中で気づいてもらえない可能性である。

そこで、福岡県盲人協会が1977年に白杖を掲げることを考案した。

しかし、それを周囲の人が知らなければ、いくら白杖を掲げても誰も助けてくれない。

それには、まず非視覚障害者に、「視覚障害者が白杖を頭上50?程度に掲げるのは何らかのSOSのサイン」であることを知ってもらおうと、イラストで表現したマークが考案された。

視覚障害者が白杖を頭上50?程度に掲げるのは何らかのSOSのサイン

2015年の岐阜新聞にも出ている。

白杖を掲げるのはサインと決まったのである

だが、一部の視覚障がい者は、それに賛成していない。

白杖を掲げる行為は危ない行為になってしまう場合がある。視覚障がい者が、SOSのときは必ず白杖を掲げなければならないと誤認してしまうなどと述べている。

だから、その人々は、「視覚障害者が白杖を頭上50?程度に掲げるのは何らかのSOSのサイン」であることを知りましょう、と広めている非視覚障害者をも批判する。

しかし、非視覚障がい者の「広める」側に言うのはおかしい。

それを考案したり提案したりしたのは、視覚障がい者の側であり、非視覚障害者は、「そう決まったのなら心得ておきましょう」としているだけである。

しかも、すでにマークができ、メディアでとり上げられている以上、視覚障がい者の中には、白杖を頭上50センチ程度に掲げる行為を実際に行っている人もいるはずだ。

現実にその取り決めが生きて流布されている以上、非障害者側は何はともあれ、「視覚障害者が白杖を頭上50センチ程度に掲げるのは何らかのSOSのサイン」であることを知っておいたほうがいいのは当然である。

そうでになければ、白杖を頭上50?程度に掲げる行為に応えてあげられない。

もしそのことによって、何か禍根を残す大事に至ったらどうするのか。

その行為が撤回されない限りは、非視覚障がい者の側は一人でも多くの人が、そのふるまいの意味を知ることが、少なくとも白杖を頭上50センチ程度に掲げる行為を実際に行っている視覚障がい者のためになるのではないだろうか。

白杖を頭上50センチ程度に掲げる視覚障害者を見かけたら、素通りせずに寄り添う思いやりを持ちたいものである。

以上、視覚障碍者。視機能が日常生活や就労などの場で不自由を強いられる弱視者、盲者のことをさす。平成18年現在で31万人という統計、でした。

図解でわかる障害福祉サービス - 二本柳 覚
図解でわかる障害福祉サービス – 二本柳 覚

この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

草野直樹(かやのなおき)をフォローする
スケプティクス
トレンド雑談

コメント