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来年の流行健康食品は「梅」ではないかという話だ。日の丸弁当に不可欠なあの梅は「胃がん予防と血糖値上昇抑制」があるという

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来年の流行健康食品は「梅」ではないかという話だ。日の丸弁当に不可欠なあの梅は「胃がん予防と血糖値上昇抑制」があるという

来年の流行健康食品は「梅」ではないかという話だ。日の丸弁当に不可欠なあの梅は「胃がん予防と血糖値上昇抑制」があるというのだ。和歌山県みなべ町などが、ピロリ菌の活動を抑える物質と血糖値が急激に上がるのを防ぐ物質が含まれていると報告した。

梅は日本を代表する果物である。

え?果物って知らなかった?

梅は野菜だと思ったって?

まあ、まず最初にイメージするのは「梅干し」だろうからね。

梅干しは、ご飯と一緒に食べるので、野菜のイメージがあるかもしれない。

しかし、梅はスモモやアンズといった果実の仲間であり、立派な果物なのだ。

一般に言われる梅の健康効果

梅は、健康に良いとされることから多くの人々に親しまれている。

以下では、梅の健康効果について徹底解説していこう。

  • 免疫力アップ効果
  • 梅にはビタミンCが豊富に含まれており、ビタミンCは免疫力を高める効果があります。また、梅に含まれるポリフェノールも免疫力を向上させる効果があるとされています。

  • 消化効果
  • 梅には食物繊維が豊富に含まれており、腸内環境を整える効果があります。また、梅に含まれる有機酸が胃腸の働きを促進し、食欲増進にもつながります。

  • 疲労回復効果
  • 梅に含まれるクエン酸が、疲労回復に効果があるとされています。また、梅に含まれるアミノ酸も疲労回復に役立つとされています。

  • 美肌効果
  • 梅にはポリフェノールが豊富に含まれており、抗酸化作用があるため、美肌効果が期待できます。

  • 血液サラサラ効果
  • 梅に含まれるクエン酸が、血液をサラサラにする効果があるとされています。また、梅に含まれるカリウムも血圧を下げる効果があるため、動脈硬化の予防にもつながります。

どうだろう。

以上が、梅の健康効果の代表的なものだ。

ただし、梅干しや梅酢などの塩分が高いものは、過剰摂取によって高血圧や胃腸障害を引き起こす可能性があるため、適量を守って摂取するようにしなければならない。

梅は医者いらず!?

そんな健康効果の高さから、梅は医者いらずなどと言われることがある。

強力な抗菌力と成分のクエン酸で、食欲増進や疲労回復、口臭などにいいといわれている。

もっとも、医者要らずの食材はほかにもたくさんある。

果物だけでも、柿、りんご、みかん。

それらが熟すと、対象的に医者の顔は青くなる、なんていわれる。

まだあるかな。

が、実際に病院は存在するから、食材は万能ではない訳だが、それはともかくとして、来年の流行健康食品は「梅」か、という話である。

梅の健康効果が報道されているので、まずはその引用から。

梅の効能「胃がん予防と血糖値上昇抑制」 和歌山で研究

梅には、胃がんの原因となる細菌ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の活動を抑える物質と血糖値が急激に上がるのを防ぐ別の物質が含まれていることがわかったと、日本一の梅産地・和歌山県みなべ町などが、16日発表した。同町は二つの物質について特許を取得した。和歌山県立医科大、近畿大、和歌山高専などと共同で2001年から研究を進めていた。

県立医科大の宇都宮洋才(ひろとし)講師らによると、梅に含まれているポリフェノールの一種「シリンガレシノール」に、ピロリ菌の活動を抑制する働きのあることが実験で確認された。

もう一つの物質は、糖を分解する酵素の働きを抑え、腸からの吸収を遅らせ、食後に血糖値が急に上がるのを防ぐ効果があるという。「α―グルコシダーゼ阻害剤」と名付けた。

商品化の見通しは今のところ立っていないが、町は特産の梅干しの消費拡大につながると期待している。(吉岡英児)(アサヒコム2009年12月16日23時2分)

胃がん以外に、ネットで標榜されているのは、脂肪燃焼作用、インフルエンザ予防、糖尿病予防、食中毒予防、動脈硬化の抑制、血液浄化作用、抗酸化活性作用、疲労回復効果、食欲増進効果、虫歯予防、カルシウムの吸収促進、ダイエット効果、高血圧の抑制、鎮痛作用など、もうあの赤玉で何でもできそうな勢いである。

そりゃねたしかにそれだけの効果が本当にあったら、医者の顔は青くなるかもしれない。

しかし、「梅」にそのような効果があるからといって、「梅干し」にもそのままの成分と作用は期待できるのだろうか。

「抗がん作用」と「がんに効く」ことの違い

そもそも食品・食材に「抗がん作用」のある成分が含まれることは珍しいことではないが、それがイコール「がんに効く」ことにならないから苦労しているのだ。

健康食品業界では、「シリンガレシノール」や「α―グルコシダーゼ阻害剤」を含むとされるサプリメントを開発して販売したり、既存のサプリメントにそれらが含まれていればそれを積極的に宣伝するだろう。

もう一つ気をつけるべきは、作用があれば副作用(健康被害)も気をつけなければならないということだ。

ただ、有意に副作用(健康被害)が出るというデータがあれば、それは売り物にならないから市場に出ないし、もし出たら叩かれるだろう。

ということは別の言い方をすれば、健康食品でそもそも画期的に効くものなどは期待できないということである。

冒頭に書いたように、梅干しには塩分が含まれている。

種類によっては20%も含まれているといわれていて、健康に良いからと食べすぎには注意が必要だ。

塩分を摂りすぎれば、高血圧による動脈硬化や心筋梗塞、さらには腎臓へのダメージなど病気のリスクが上がってしまうから、減塩は意識したほうがいいだろう。

いずれにしても、健康効果があるという「いい話」に水を差す訳では無いが、有望な疫学調査でない限りは「話半分」としておいたほうがいいだろう。

以上、来年の流行健康食品は「梅」ではないかという話だ。日の丸弁当に不可欠なあの梅は「胃がん予防と血糖値上昇抑制」があるという、でした。

食べもの通信 2022年6月号 NO616: 梅の健康効果を見直し、 梅料理にチャレンジ! (No.615;2022 6月号) - 家庭栄養研究会
食べもの通信 2022年6月号 NO616: 梅の健康効果を見直し、 梅料理にチャレンジ! (No.615;2022 6月号) – 家庭栄養研究会

この記事を書いた者
草野直樹(かやのなおき)

自己肯定感も、自己意思決定能力も低かったのですが、昨今流行の家系図作りをしているうち、高祖叔父と“日本のケインズ”の接点を発見。仙台藩で和喜次時代のお世話役で姻戚関係も!?。もう30年早く知りたかったなあという思いはありますが、せめてこれからは一国民、一有権者の立場から、ケインズ系経済学支持者としての発言を自分の意志で行っていきます。

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